アッセンブルハウス

​SDレビュー2022 入選

敷地は大阪市阿倍野区、古い木造住宅と鉄骨造やRC造の住宅やオフィスが混ざり合ったような都市部である。クライアントは祖父母世帯のための築約60年の木造住宅と、親世帯のための築約40年の鉄骨造のオフィス兼住宅を隣接して所有している。事業規模の変更や家族の変化に伴って、木造住宅部分の土地を他用途に利用するため、鉄骨造部分を改修することとした。

木造の建物はRC造や鉄骨造と比較すると、解体そして材料の再利用が比較的容易な建物である。その特性を活かして鉄骨造の改修材料として、木造住宅を利用することとした。古い木造家屋が解体され廃棄を待つものから、都市の中の資源のストックとして生まれ変わり、古い木造住宅地が材料の宝庫としてよみがえる。

鉄骨造部分は、住宅とするには床面積が大きく、また、耐震性能も不足していたため、コンクリートの床を減築することで、住宅の中に大きな気積の庭を確保するとともに、耐震性能の向上を図った。木造長屋を丁寧に解体し、手に入れたさまざまな材料で居場所をつくっていく。古い材料が新しく組み合わされ、建具、棚、階段、回廊、室内テラス、造作家具などとして、鉄骨造の大きな気積の空間の中に温かみのある居場所を作り出していく。

これは、古い木造建築群を材料のストックとして読み替えることで、材料の新たな循環を創出し、近距離での材料循環により都市の中での住まいや風景を更新する試みである。

​​期間:2022.01-

用途:住宅
敷地面積:180㎡
建築面積:100㎡
延床面積:180㎡
階数:3階
構造:鉄骨造

共同設計:石橋知美